12月になると会社関係や取引先、またビジネス関係で個人的に付き合いのある方からお歳暮が届くという方も多いと思います。
お歳暮を受け取ったらお礼状を書くのがマナーですよね。
わかっていても慣れていないので、どんな文章にすればいいのか失礼のないようにと考えているうちに手が止まってしまっていませんか？
そこで、お歳暮のお礼状の例文やビジネス用のはがきの書き方について調べてみました。
お歳暮のお礼状の書き方は？
お歳暮のお礼状を書くときに気をつけたい事は
早く出すこと
お礼状が遅くなるとお歳暮を贈った側も
まだ届いていない？
気分を害した？
などと心配させてしまうかもしれません。
相手の心遣いに感謝して失礼のないように迅速に送ることがお礼状のマナーです。
お歳暮が届いたら遅くても3日以内には投函できるように準備しましょう。
お礼状は正式には便箋に縦書きで書きますが、会社には多くのお歳暮が届くこともあり最近ではハガキを用いることも一般的になってきました。
お礼状のはがきを書くときには、まず全体の構成を決めると比較的スムーズに書けます。
1. 頭語
2. 時候の挨拶
3. 相手の健康や商売のこと
4. お礼の言葉
5. 体調を気づかう言葉
6. 結びの言葉
7. 結語
お礼状を送る最大の目的は
お歳暮に対するお礼を伝えること
ですから中でもお礼の言葉が一番大切です。
贈った相手が贈って良かったと思ってもらえるように気持ちを込めて書きましょう。
お礼の言葉の書き方のポイントは以下の3点です。
心遣いに感謝しお礼を伝えること
品物をほめること
嬉しい気持ちを伝えること
これらのことを伝えます。
お礼の言葉の例文としては
御芳志のほど重ねてお礼申し上げます。
このたびはまことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
このようなお心づかいをいただき恐縮に存じます。
このように書くことで、お歳暮を受け取ったことや感謝していることが贈った相手に伝わります。
お歳暮のお礼状でビジネス用例文は？
お歳暮のお礼状でビジネス用の例文をご紹介します。
ビジネスのお付き合いでお歳暮のやり取りをする場合は、大きく分けると2つのタイプがあります。
会社（取引先）宛て
個人宛て
そのためお礼状も適切な文章を書く必要があります。
ビジネス用 取引先へのお礼状例文
まずは取引先からお歳暮が届いた場合に会社宛てのお礼状の例文です。
師走の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃より格別のお引き立てを承り厚く御礼申し上げます。
さてこのたびは結構なお歳暮の品をお送り頂きまして有難うございました。
いつも変わらず細やかなお心づかいに感謝いたします。
寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
敬具
相手が個人ではなく会社ですので「貴社」という言葉を使います。
「格別のお引き立て」など普段からお世話になっているお礼を先に伝えます。
ビジネス用 個人へのお礼状例文
個人と個人のお歳暮のやりとりは社内と社外の二つに分かれます。
まず社外の場合です。
社外は取引先がメインになりますので、先程の例文を少し変えれば大丈夫です。
取引先の個人宛のお礼状の例文
師走の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃より格別のお引き立てを承り厚く御礼申し上げます。
さてこのたびは結構なお歳暮の品をお送り頂きまして有難うございました。
いつも変わらず細やかなお心づかいに感謝いたします。
寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
敬具
「貴社におかれましては」は会社宛ての場合です。会社から個人宛の場合はカットします。
次に社内の場合です。
社内では主に部下から届いたお歳暮に対して上司がお礼状を出すというケースがあります。
上司から部下へ送るお礼状の例文
上司から部下へお礼状を送るときの例文です。
師走の候、○○様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて先日は結構なお品をお送り頂きましてありがとうございます。
御芳志、誠に有難く心よりお礼申し上げます。
※
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
敬具
「今回は謹んで拝受させていただきますが、今後はこの様なお気遣いなき様お願い申し上げます。」
あとがき
今年お歳暮を頂いてお礼状を書いたら、雛型として保存しておくと来年の同じ時期に素早くお礼状を投函するのに役立ちます。
またお歳暮を頂く相手によって、不自然な言い回しにならないようによく意味を考えて書きましょう。
場合によっては雛型をいくつか用意しておくと送る相手によって適切な文面が選べていいと思います。