７月７日は七夕ですが、お願い事は決まりましたか？
でも、なぜ七夕に願い事をするのでしょうか？
神社ならわかりますが、その願い事は誰が叶えてくれるのでしょう。
また、願い事はいつ書くのがいいのでしょうか？
そのような七夕の願い言についてご紹介します。
七夕に願い事をするのはなぜ？
七夕に願い事をするのはなぜでしょうか？
七夕の願い事や七夕の物語、また七夕の短冊に願い事を書く習慣や笹の葉に短冊を飾る理由などを説明します。
七夕の願い事について
七夕に願い事をするのは、中国の伝統的な行事「乞巧奠（きこうでん）」に由来しています。
この行事は、7月7日に見える星座「こと座」のベガ（織姫星）にちなんで、女性たちが裁縫や織り物の技術が上達するようにと願いを込めて祈るものでした。
日本には奈良時代に伝わり、時代と共に様々な願い事をする風習へと発展しました。
七夕の物語について
七夕の物語には、天の川を隔てた恋人たち、織姫と彦星が年に一度だけ会えるというロマンチックな要素が含まれています。
この物語は、人々が自分たちの願い事が叶うようにと願うきっかけとなりました。
七夕の短冊に願い事を書く習慣について
七夕の短冊に願い事を書く習慣は、糸が高価だった昔、糸の代わりに紙を切って供えたことから始まりました。
五色の短冊は、陰陽五行説に基づいた色で、それぞれの色には意味があります。
例えば、学業に関する願い事は紫（黒）、感謝に関しては赤、人間関係に関しては黄色など、願いに合った色の短冊に書くと良いとされています。
笹の葉に短冊を飾る理由
笹の葉に短冊を飾る理由は、いくつかの伝統的な背景があります。
笹は常緑植物であり、一年中青々としていることから、生命力が強く、神聖なものとして古くから捉えられてきました。
そのため、神事にも用いられることが多かったのです。
七夕の風習では、笹を神の依り代として、願いを込めた短冊や飾りを吊るすことで、願いが天に届くようにと祈る意味が込められています。
また、笹の葉が風にさらさらと音を立てる様子は、神様を招く音とも言われており、その音が願い事を天に届けるとされています。
七夕の願い事は誰が叶えるの？
七夕の願い事は誰が叶えるのでしょうか？
七夕の願い事が誰によって叶えられるかについては、いくつかの説があります。
しかし、一般的には、願い事を叶える具体的な存在はいないとされています。
それは、七夕の願い事は、自分自身の努力によって叶えるという意味合いが強いのです。
織姫が願い事を叶える説
織姫が願い事を叶える説では、織姫は織物が得意なので、「織物や裁縫などの手習いが上達するように」という願い事に限り、その技術が上達するように願いを込めるものとされています。
しかし、実際には織姫が直接願い事を叶えるわけではなく、織姫のように技術が上達することを願うものです。
天帝が願い事を叶える説
天帝が願い事を叶える説によると、天帝は織姫の父であり、彼の力によって織姫と彦星が年に一度しか会えなくなったとされています。
天帝は力があるものの、努力をしない人の願いは叶えないとされており、自分で願いを叶えようと努力している人を手助けする存在とされています。
誰も願い事は叶えてくれない説
誰も願い事は叶えてくれない説では、七夕の願い事を叶える存在はいないとされており、七夕での願い事は自分で叶えるために努力する行事、つまり願掛けや目標、決意表明として捉えられています。
七夕の願い事はいつ書くのがいい？
七夕の願い事を書く最適なタイミングについては、一般的には七夕の日である7月7日に合わせて、その前日や当日に書くことが推奨されています。
この時期に願い事を書くと、天に届きやすいとされる伝統があります。
また、家族や友人と一緒に願い事を書くと、その願いがより強くなるとも言われています。
地域によっては、七夕を祝う時期が異なる場合もあります。
例えば、東京や神奈川県などの関東地方では新暦の7月7日に七夕を祝いますが、旧暦を守る地域では8月の第一週が七夕期間になることが多いです。
そのため、地域の風習に合わせて願い事を書くタイミングを選ぶと良いでしょう。
また、七夕飾りは7月7日中に片付けることが望ましいとされており、願い事が叶うためには、飾りを片付けることも大切な行事の一部と考えられています。
大切なのは、心を込めて願い事を書くことです。
この行為自体が、願いを叶えるための一歩となるという考え方が、七夕の願い事には込められています。
あとがき
七夕の願い事は、自分が努力をする決意表明のようなものです。
仮に見えない力の支えがあったとしても、自分で努力し続けないと本当の意味で願いはかなわないのかもしれませんね。
年に一度、願い事を書くことで自分としても覚悟を決めることができるのはとてもいいことだと思います。
七夕までに、願い事をどうするのか、いくつかの候補から吟味して決められるように、まずはその候補を出しておきましょう。