お彼岸
という言葉は日頃の生活の中でよく聞く言葉ですよね。
でも何するのという方も多いと思います。
春と秋の年に2回あるお彼岸について
お彼岸とは
お彼岸に墓参りをする意味
お彼岸におはぎをお供えする理由
これらのことについて調べてみました。
お彼岸とは
お彼岸の意味や由来、春と秋の期間はいつなのかについてご紹介したいと思います。
お彼岸の意味や由来とは
彼岸という言葉はサンスクリット語のpāram(パーラム)や仏教用語では「波羅蜜」(Pāramitā パーラミター)の意訳の「到彼岸」に由来します。
意味は「迷いの世界から悟りの世界にいたる」ということです。
浄土思想では遥か西方に極楽浄土があると信じられ、春分の日と秋分の日に真西に沈む太陽に礼拝し極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりとされています。
このお彼岸は仏教の行事ですが、他の仏教国にはない日本特有の行事です。
お彼岸とはいつ?春と秋の期間について
お彼岸は春彼岸と秋彼岸の年に2回あり、期間はどちらも7日間になります。
・秋のお彼岸・・・9月の秋分の日を中日として、その前後3日間(計7日間)
お彼岸の初日を「彼岸入り」、終日は「彼岸明け」といって、春分の日や秋分の日はお彼岸の中日(ちゅうにち)といいます。
秋分の日についてはこちらの記事をご覧ください。
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2016年の春のお彼岸3月17日~3月23日
日付 | |
---|---|
彼岸入り | 3月17日(木) |
中日(春分の日) | 3月20日(日) |
彼岸明け | 3月23日(水) |
2016年の秋のお彼岸9月19日~9月25日
日付 | |
---|---|
彼岸入り | 9月19日(月) |
中日(秋分の日) | 9月22日(木) |
彼岸明け | 9月25日(日) |
お彼岸にお墓参りをする意味は?
お彼岸に何をするかというと一般的にはお墓参りですよね。
このお墓参りをすることは、春分の日と秋分の日に関係してきます。
仏教では、仏の世界である彼岸は西に、私たちのいる世界の此岸は東に位置しているとされています。
彼岸と此岸とは
もともと彼岸(ひがん)とは向こう岸のことで、仏様の世界(悟りの世界)のこと、その反対に私たちが住む煩悩と迷いのある世界のことを此岸(しがん)といいます。
此岸・・・私たちがいる世界
太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日と秋分の日は
彼岸と此岸がもっとも通じやすい日
と考えられて、ご先祖様の供養をするようになったのです。
そのためお彼岸には仏壇の掃除をしたりお墓参りに行くわけです。
お彼岸におはぎをお供えする理由とは?
お彼岸におはぎをお供えするのはなぜでしょう。
お彼岸におはぎをお供えする家も多いと思いますが、それには理由があります。
おはぎは小豆を使いますが、その小豆の赤色に関係します。
赤色には古来から
「魔除け」や「邪気を払う」などの意味があり
お祝いや儀式などでは小豆を使い赤飯にしたり砂糖を混ぜてあんこにして捧げられたのです。
それは、お彼岸も同じことで
小豆を使ったおはぎやぼたもちをお供えとし墓前やお仏壇にお供えするのです。
お彼岸のお供え物といえばおはぎやぼたもちですが、どちらも小豆と餅米を使った同じものです。お供えする時期が春と秋と違うため春のお彼岸では春に咲く牡丹から牡丹餅とよび、秋は秋に咲く萩からおはぎと呼ばれたようです。現在はこの呼び名も地域やお店によって異なる場合もあります。
あとがき
お彼岸は春と秋の年に2回あります。どちらも1週間という期間がありますから、ご都合を合わせてお墓参りに出掛けたいですね。
みんな普段は仕事や家事で忙しいですから、家族や親せきが集まるいい機会ではないでしょうか。
また、お彼岸のお供えはおはぎが有名ですが、故人が好きだったものも忘れずにお供えするのがいいですね。
きっとご先祖様も喜んでくれると思います。