日本は地震が多いですよね。
でもニュースで耳にする震度って詳しくご存知ですか?
またマグニチュードは震度と何が違うのでしょう。
震度は7まで?震度8はない?
P波とS波とな何のことなんでしょう?
そこで地震に関する震度やマグニチュード、またP波S波についてご紹介します。
震度とは?
地震のときに耳にする震度。
一体どんな意味なのでしょうか?
震度とは私たちの生活している場所での揺れの強さ(大きさ)のことを表しています!
震度は何段階ある?
震度は何段階あるのでしょう?
震度には階級があり、震度は0から震度7までの10段階に分かれています。
10段階というのは震度5と震度6には弱と強があるためです。
下記が震度と計測震度とゆれの状況についての表になります。
震度 | 計測震度 | ゆれの状況(目安) |
---|---|---|
震度0 | 0.5未満 | 揺れを感じない |
震度1 | 0.5以上1.5未満 | 屋内で静かにしている人には揺れをわずかに感じる人がいる |
震度2 | 1.5以上2.5未満 | 屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる |
震度3 | 2.5以上3.5未満 | 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる |
震度4 | 3.5以上4.5未満 | ほとんどの人が驚く。電灯などのつり下げの物は大きく揺れる。座りの悪い置物が倒れることがある |
震度5弱 | 4.5以上5.0未満 | 大半の人が恐怖を覚え物につかまりたいと感じる。棚にある食器類や本が落ちることがある。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 |
震度5強 | 5.0以上5.5未満 | 物につかまらないと歩くことが難しい。棚にある食器類や本が落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。 |
震度6弱 | 5.5以上6.5未満 | 立っていることが困難になる。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。耐震性の低い木造建物は瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。 |
震度6強 | 6.0以上6.5未満 | はわないと動くことができない。飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるも物が多くなる。耐震性の低い木造建物は傾くものや倒れるものが多くなる。大きな地割れが生じたり、大規模な地すべりや、山体の崩壊が発生することがある。 |
震度7 | 6.5以上 | 耐震性の低い木造建物は傾くものや倒れるものがさらに多くなる。耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では倒れるものが多くなる。 |
出典:気象庁ホームページ
(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/shindo-gaiyo.png)
震度5と震度6が弱と強に分かれている理由は?
震度は1995年までは0から7までの8段階でしたが、1995年の阪神淡路大震災では同じ震度5でも地域による被害程度の幅が異なりました。
そのため、正しい被害判定を行う必要から1996年に震度5と震度6は弱と強の2段階に分けられたという経緯があります。
震度0があるのは何故?
震度は計測震度を四捨五入して表すもので、震度0は計測震度が0.5未満の場合になります。
揺れが観測されているものの体感はないときに0で示します。
震度8がないのは何故?
観測を始めてから計測震度が7.5以上になる大きな揺れが観測されたことがないことが一つの理由です。
1995年 1月17日 阪神淡路大震災の計測震度6.6
2004年10月23日 新潟県中越地震の計測震度6.5
2011年 3月11日 東日本大震災の計測震度6.6
2016年 4月14日 熊本地震(前震)の計測震度6.6
2016年 4月16日 熊本地震(本震)の計測震度6.7
2018年 9月 6日 北海道胆振東部地震の計測震度6.5
このように震度7ともなるとその被害は甚大であると判断することができます。
そうなれば防災上も最大級の措置となるため、それ以上の震度を出す意味がないという理由から震度7以上は設定されていないようです。
震度とマグネチュードとの違いは?
震度は揺れの強さのことですが、マグニチュードとは何でしょうか?
マグニチュードは地震の大きさ(規模)を表す単位になります。
マグニチュードは1増えるとエネルギーが32倍になります。
つまり、マグニチュード8の地震はマグニチュード7の地震の32倍のエネルギーということです。
下記はマグニチュードの大きさによる地震の大きさを表した表です。
M(マグニチュード) | 地震の大きさ |
---|---|
1未満 | 極微小地震 |
1以上3未満 | 微小地震 |
3以上5未満 | 小地震 |
5以上7未満 | 中地震 |
7以上8未満 | 大地震 |
8以上9未満 | 巨大地震 |
9以上10.5未満 | 超巨大地震 |
マグニチュードと震度の関係とは?
マグニチュードと震度の関係は震源との距離が近いか遠いかによっても変わってきます。
例えばマグニチュードが同じ場合、震源からの距離が近いと揺れは大きく震度も大きくなります。
逆に震源からの距離が遠いと揺れは小さく震度も小さくなります。
P波S波の速さの違いとは?
地震が発生すると地表を揺れが伝わりますが、この揺れは2つの揺れからなります。
それが初期微動と主要動です。
最初に起こる小さな揺れが初期微動で、それに続いて起こる大きな揺れが主要動になります。
P波S波とは、震源から発生する波のことです。
・P波・・・初期微動を引き起こす波のこと
・S波・・・主要動を引き起こす波のこと
PとSのそれぞれの意味は下記となります。
・P・・・primary(最初の)
・S・・・secondary(二次的な)
ここで重要なことはS波よりもP波の方が地面を伝わるスピードが早いということです。
つまり震源が遠いほど、P波とS波の伝わる時間に差が生まれ、震源が近いほど、その差が少なくなります。
緊急地震速報はこの波の差を利用してP波を検知したことでS波が伝わる前に危険が迫っていることを知らせるわけです。
あとがき
地震について震度やマグニチュードのこと、P波やS波のことについてご紹介しました。
現在は緊急地震速報などもありますので、大地震が起きればいちはやくスマホの警報音で教えてくれるかもしれません。
しかし、震源が近いとP波とS波の時間的な差が少なくなりますので警報音が間に合わないことも考えられます。
もし小さな揺れを感じたら、油断することなく身の安全を確保しましょう。