酉の市ときいても何のことかわからない方もいますよね。
実は関東を中心に行われるお祭りなのですが、いったい何をするのでしょう。
また酉の市は11月の酉の日に行われ、多くの方が熊手を購入しています。
なぜ熊手を買うのでしょう?
そこで
酉の市とは何するところ?
酉の市はなぜ11月の酉の日?
酉の市で熊手を買う理由は?
このようなことについてお伝えします。
酉の市とは何をするところ?
酉の市とは何をするところなのでしょう。
酉の市は酉の祭(とりのまち)、大酉祭(おおとりまつり)、お酉様(おとりさま)と呼ばれ、鷲や鳥にちなむ寺社で毎年11月の酉の日に行われる商売繁盛などを祈願するお祭りのことです。
この酉の市の起源発祥は浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)とされています。
日付に割り当てられた十二支の「酉」にあたる日のことで12日おきに巡ってきます。
そのため年によって日付が違います。
酉の市はなぜ11月の酉の日?
ではなぜ酉の市は11月の酉の日に行うのでしょうか。
その理由は大鳥神社(鷲神社)の祭神の日本武尊(ヤマトタケル)が亡くなった日とされるのが11月の酉の日だからといわれています。
また他にも日本武尊が東征の戦勝のお礼参りをしたのが11月の酉の日だからとされています。
一の酉二の酉三の酉とは
11月の酉の日はいくつかあります。
一の酉・・・11月のはじめの酉の日のことです。
二の酉・・・11月の第二の酉の日のことです。
三の酉・・・11月の第三の酉の日のことです。
例えば2022年から2024年の場合は下記のようになります。
西暦 | 一の酉 | 二の酉 | 三の酉 |
---|---|---|---|
2022年 | 4日 | 16日 | 28日 |
2023年 | 11日 | 23日 | - |
2024年 | 5日 | 17日 | 29日 |
このように年によって日付が違い、また三の酉まである年と二の酉までの年があります。
※2023年は、三の酉はありません。
酉の市で熊手を買う理由は?
酉の市に行くと売られているのが熊手です。
初めて見る方にとっては珍しいですよね。
熊手・・・
長い柄の先に竹製の曲がったつめを扇状に付けた道具のことで、その形が熊の手にみえることから熊手と名付けられたそうです。
でも商売繁盛の祈願になぜ熊手なのでしょうか。
それは熊手が縁起物だからです。
浅草の鷲神社の社伝では日本武尊が鷲神社に戦勝のお礼参りをした際に社前の松に武具の熊手を立て掛けたことから熊手を縁起物としています。
熊手は元々落ち葉などをかき集める道具なんです。
しかし縁起物ということから運や金銀などもかき込めるとされ、装飾も七福神や松竹梅、大判小判など縁起が良いものが飾り付けられ豪華になり今に至っています。
また熊手は熊の手というだけでなく鷲が獲物を捉えることを鷲掴みというように運や金銀などを鷲掴みするということからも縁起物とされています。
そのため酉の市にきて熊手を買って帰るというのは商売繁盛を願って縁起物を買って帰ることになります。
酉の市とは?熊手の値段や買い方は?飾り方は?関東三大酉の市(新宿・浅草・府中)などまとめ
あとがき
酉の市についてご紹介しました。
関東を中心に有名な酉の市は他の地域ではあまり馴染みがないかもしれません。
でも歴史のあるお祭りで商売をされている方にとってはぜひ足を運んでいただきたいですね。
熊手を初めて購入するという方もいると思います。
でも初めて買うなら小さな熊手がいいですよ。
その理由はまた別の記事でご紹介しますね。