ノートパソコンを選ぶとき、どんなパソコンを選びますか?
実はノートパソコンと一口にいっても、用途に合わせて購入しないとなりません。
そのとき、重要になってくるのがスペックです。
スペックの足りないパソコンを購入すると、やりたい作業が十分にできない可能性もあります。
そこでノートパソコンの注目すべきスペックについてご紹介します。
パソコンのパーツについて
ノートパソコンを選ぶ前に、どんなパーツがあり、どんな機能なのか、パソコンのパーツについて詳しくご紹介します。
CPU
CPUは「Central Processing Unit」の略で、日本語では「中央処理装置」と呼ばれます。
パソコンの頭脳とも言える部分になり、パソコン上の計算処理や制御を行う非常に重要なパーツになります。
簡単に言うと、CPUは次のような役割を持っています。
・演算:
プログラムやアプリケーションが行う計算を処理します。
・制御:パソコンの他の部品やデバイスが適切に動作するように指示を出します。
CPUの性能は、以下の要素によって決まります
・コア数:
コアはCPU内の処理ユニットで、コア数が多いほど同時に多くのタスクを処理できます。
・クロック周波数:
CPUが1秒間に行う処理の回数を示し、単位はGHz(ギガヘルツ)です。
・キャッシュメモリ:
頻繁に使用するデータを一時的に保存し、高速にアクセスするためのメモリです。
・スレッド数:
コアが同時に処理できるタスクの数です。
メモリ
メモリは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスで、一時的にデータを保存するための部品です。
正式名称は「Random Access Memory」(RAM)で、日本語では「ランダムアクセスメモリ」と呼ばれます。
メモリの主な役割は以下の通りです
・データの一時保存:
現在行っている作業やプログラムの情報を一時的に保持します。
・高速アクセス:CPUがすぐにアクセスしてデータを読み書きできるようにします。
メモリの容量が大きいほど、多くのプログラムやデータを同時に処理できるため、パソコンの性能が向上します。
しかし、使用するアプリケーションや作業の種類によって必要なメモリの容量は異なります。
例えば、基本的な文書作成やウェブブラウジングなどの軽い作業であれば、4GBから8GBのメモリで十分です。
しかし、大規模なデータ分析や高解像度の動画編集などの重い作業を行う場合は、16GB以上のメモリが必要になることがあります。
ストレージ
ストレージは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスでデータを長期的に保存するための部品です。
日本語で「保管」「倉庫」「貯蔵」という意味を持ち、デバイスのデータを保管する場所として機能します。
ストレージの役割は主に以下の通りです。
・データの保存:
写真、動画、文書、アプリケーションなどのデータを保存します。
・データの保持:
デバイスがオフになってもデータを保持し続けます。
ストレージにはいくつかの種類があります。
・HDD(ハードディスクドライブ):
従来のストレージで、磁気ディスクを使用してデータを保存します。
・SSD(ソリッドステートドライブ):
より速いデータアクセス速度を持ち、動作が静かで耐久性に優れています。
・フラッシュメモリ:
USBメモリやSDカードなど、取り外し可能なストレージです。
また、オンラインストレージという選択肢もあり、インターネットを介してデータを保存するサービスです。
GoogleドライブやOneDriveなどが有名です。
オンラインストレージは、デバイスが故障したり紛失したりしてもデータが失われる心配が少ないというメリットがあります。
ディスプレイ
ディスプレイにはいくつかの種類があります。
・CRT(Cathode Ray Tube):
ブラウン管を使用した古いタイプのディスプレイです。
・液晶ディスプレイ(LCD):
薄型で軽量、消費電力が少ない現代的なディスプレイです。
・有機ELディスプレイ(OLED):
より鮮明な色と高いコントラストを提供する新しいタイプのディスプレイです。
ノートパソコンのディスプレイサイズを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
持ち運びの頻度
頻繁に持ち運ぶ場合は、12~13インチの軽量でコンパクトなモデルが適しています。一方で、あまり移動しない場合は、15インチ以上の大画面モデルが快適です。
使用目的
文書作成やウェブ閲覧:
13~14インチのサイズがバランスが取れており、一般的な作業に適しています。
映画鑑賞やゲーム:
15インチ以上で、高解像度のディスプレイを選ぶと、より豊かな視覚体験が得られます。
解像度
解像度が高いほど、細かい文字もクリアに表示され、写真や動画も鮮明に楽しめます。
一般的なFHD(1920×1080)は、多くの用途に適しています。
非光沢(マット)と光沢(グロス)
非光沢ディスプレイ:
反射を抑え、屋外や明るい場所での使用に適しています。
光沢ディスプレイ:
色が鮮やかで、映像や写真を美しく表示しますが、反射があります。
輝度:
ディスプレイの明るさも重要です。
特に明るい場所で使用する場合は、高輝度のディスプレイが見やすいです。
アスペクト比:
画面の縦横比です。
16:9は映画やゲームに適しており、3:2は文書作成やウェブ閲覧に適しています。
バッテリー
ノートパソコンのバッテリーは、デバイスが電源から切り離された状態でも動作を維持するために必要な電力を供給する部品です。
バッテリーは、ノートパソコンの持ち運び可能性という大きな利点を提供し、外出先でも使用できるようにします1。
バッテリーの主な特徴は以下の通りです。
・電力の蓄積:
バッテリーは充電された電力を蓄え、ノートパソコンが必要とする際に供給します。
・ポータビリティ:
バッテリーがあることで、ノートパソコンをどこにでも持ち運び、電源がない場所でも使用できます。
現代のノートパソコンには主にリチウムイオンバッテリーが使用されており、その特徴は以下の通りです
・高エネルギー密度:
小さなサイズでも長時間の使用を可能にします。
・軽量:
ノートパソコンの持ち運びやすさを向上させます。
・メモリ効果が少ない:
完全に放電させなくても充電できるため、使用が便利です。
バッテリーの寿命は、使用方法や環境によって異なりますが、一般的には数年間持続します。
バッテリーの劣化が進むと、充電の持ちが悪くなったり、突然電源が落ちるなどの問題が発生することがあります。
そのため、バッテリーの状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換することが推奨されます。
ノートパソコンを選ぶ際には、バッテリーの持ち時間や交換の容易さも考慮すると良いでしょう。
重量
ノートパソコンの重量を検討する際には、主に以下の点を考慮すると良いでしょう。
・持ち運びの頻度:
毎日持ち運ぶのか、それともたまに移動するだけなのかによって、適切な重量が変わります。
・使用目的:
ビジネス用途や学業での文書作成、ウェブ閲覧など軽い作業であれば、1kg未満の超軽量モデルも選択肢に入ります。
一方で、ゲームや動画編集などの重い作業を行う場合は、性能を重視し、やや重くても2kg前後のモデルが適していることがあります。
・体力とのバランス:
重量が軽いモデルは持ち運びが楽ですが、性能が限られる場合があります。
逆に重いモデルは性能が高いですが、持ち運びには不向きです。自身の体力や持ち運びのしやすさを考慮して選ぶことが大切です。
具体的な重量の目安は以下の通りです。
・1kg未満:
非常に軽いため、持ち運びに最適ですが、性能は標準レベルです。
・1kg〜1.5kg:
女性でも持ち歩ける重さで、バランスが良いモデルが多いです。
・1.5kg〜2kg:
リュックに入れれば運べる重さで、高性能モデルもあります。
・2kg以上:
持ち歩き前提ではなく、性能重視のモデルです。
あとがき
ノートパソコンを選ぶ際に注目するべきスペックについてご紹介しました。
100%ここに書いてある通りに選ぶ必要もないかもしれませんが、およそのことはご説明しました。
職場や家で使う、持ち歩いて場所を選ばず使う、人によって使い方も様々です。
さらにパソコンを使ってどんな作業をするかでも、そのスペックは変わってきます。
当然ですが、スペックによって値段も変わってきますので、そこは予算とも相談してみましょう。
パソコンといえば、自分の良き相棒ですので、選ぶときは慎重に選びましょう。