ノートパソコンを選ぶとき、用途によっても必要なスペックは変わってきます。
スペックが変われば、値段も違いますし、また必要なスペックがないと本来の用途で存分に使えないということになります。
そこで、自分がパソコンを購入する理由がどんな用途になるのか、またその用途に合うスペックはおよそどのような感じなのか確認しておきましょう。
ノートパソコンの選び方で用途別スペックについてご紹介します。
パソコンの選び方!ノートPCを選ぶときの用途別スペックはどのぐらい?
ノートパソコンを選ぶ際には、用途に応じたスペックを考慮することが大切です。
以下に、主な用途と必要なスペックの目安をまとめました。
軽めの用途(普段使い・ビジネス・大学生向け)
はじめに、軽めの用途の場合になります。
基本的な用途の場合のPCのスペックは以下になります。
・CPU: Core i3以上
・メモリ: 4GB以上
・ストレージ: SSD推奨
軽めの用途は以下のようなソフトや作業になります。
・Webページ閲覧: インターネットを使った情報収集や検索など。
・動画鑑賞: YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスでの動画視聴。
・Officeソフトの使用: Word、Excel、PowerPointなどの文書作成やデータ管理。
・オンライン会議/授業: ZoomやTeamsなどのオンラインツールを使用したリモートコミュニケーション。
・年賀状作成: 専用ソフトを使用した年賀状のデザインや印刷。
・軽いゲーム: カジュアルなゲームやブラウザゲームなど、グラフィック性能をあまり要求しないもの。
これらの作業は、比較的軽めの処理能力で対応可能なため、ノートパソコンのスペックがそれほど高くなくても快適に行えます。
ビジネスシーンや、初めてパソコンを使う大学生などに適した標準的なスペックといえるでしょう。
ただし、複数のアプリケーションを同時に動かすマルチタスクや、より高度なソフトウェアを使用する場合は、それに見合ったスペックが必要になります。
ゲーミングPC
ゲーミングPCを選ぶ場合には、さらなら高スペックなPCが必要になります。
・CPU: Core i7以上
・メモリ: 16GB以上
・グラフィックボード: NVIDIA GeForce RTXやGTXシリーズ
ゲーミングPCのスペックが高くなる理由は、主に以下の点にあります。
・高度なグラフィック処理: ゲームは高解像度のグラフィックスと複雑なエフェクトをリアルタイムで処理する必要があります。これには強力なグラフィックボードが必要です。
・高速な処理能力: ゲームは多くの計算を同時に行うため、高速なCPUが求められます。特に、オンラインゲームやマルチプレイヤーゲームでは、遅延なくスムーズなプレイが重要です。
・大量のメモリ: ゲームは多くのデータを一時的に保存するために、大量のRAMを必要とします。これにより、ゲームの読み込み時間が短縮され、快適なプレイが可能になります。
・高速なストレージ: ゲームのロード時間を短縮するためには、高速な読み書きができるSSDが望ましいです。これにより、ゲームの起動やマップの読み込みが速くなります。
・冷却システム: 高いスペックを持つPCは発熱量も多くなるため、効果的な冷却システムが必要です。これにより、長時間のゲームプレイでも性能の低下を防ぐことができます。
クリエイティブPC(画像/動画編集, 3DCG, AIなど)
クリエイティブな作業であれば、ゲーム同様に高スペックなPCになります。
・CPU: Core i7以上
・メモリ: 16GB以上
・グラフィックボード: NVIDIA GeForce RTXシリーズ
クリエイティブPCのスペックが高くなる理由は、以下のような要因があります。
・高解像度のグラフィック処理: 画像や動画編集、3DCG制作などでは、高解像度の素材を扱うため、強力なグラフィックボードが必要です。
・大量のデータ処理: クリエイティブな作業では、多くのデータを同時に処理する必要があるため、高速なCPUと大容量のRAMが求められます。
・複雑な計算: 3DCGのレンダリングや動画のエンコードなど、複雑な計算を行う作業が多いため、高性能なプロセッサが必要です。
・高速なストレージ: 大容量のファイルを扱うため、読み書き速度の速いSSDが推奨されます。これにより、作業の効率が大幅に向上します。
・冷却システム: 高性能な部品は発熱量も多いため、適切な冷却システムが必要です。これにより、長時間の作業でも性能の低下を防ぎます。
以上のように、クリエイティブな作業を快適に行うためには、高いスペックが必要とされるのです。
これらの要因により、クリエイティブPCは一般的なPCよりも高価になる傾向がありますが、その分、作業の品質と効率が向上します。
特にプロフェッショナルな作業を行う場合には、これらの高スペックなPCが不可欠となります。
プログラミング
プログラミング用のPCのスペックは以下のようになります。
・CPU: Core i5以上
・メモリ: 8GB以上
・ストレージ: SSD推奨、大容量が望ましい
プログラミングには様々なソフトや作業が想定されますが、主に以下のようなものが含まれます。
・コードエディタ: プログラムのコードを書くためのツール。例えば、Visual Studio Codeやサクラエディタなどがあります。
・統合開発環境 (IDE): アプリ開発に必要なツールが一つにまとまったソフト。例としては、EclipseやXcodeが挙げられます。
・ビルドツール: ソースコードから実行可能なソフトウェアを生成するためのツール。例えば、MakeやGradleなどがあります。
・バージョン管理システム: コードの変更履歴を管理するためのシステム。Gitが最も一般的です。
・デバッグツール: プログラムのバグを見つけて修正するためのツール。多くのIDEにはデバッグ機能が組み込まれています。
・データベース管理システム: データを効率的に管理するためのシステム。MySQLやPostgreSQLなどがよく使用されます。
・テストフレームワーク: プログラムが正しく動作するかを確認するためのツール。JUnitやRSpecなどがあります。
これらのツールやシステムを使用して、プログラマーは新しいソフトウェアを開発したり、既存のソフトウェアを改善したりします。
プログラミングの作業は、これらのツールを駆使して、問題解決や機能実装を行うことが主な目的です。
プログラミングの学習や実務では、これらのツールを効果的に使いこなすことが重要となります。
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あとがき
これらのスペックはあくまで目安ですが、実際の選択には予算や将来の用途のために拡張も考慮に入れると良いでしょう。
また、ノートパソコンの場合はアップグレードが難しいため、購入時に少し余裕を持ったスペックを選ぶことをおすすめします。
迷ったときは、家電量販店の店員に尋ねたり、パソコンメーカーの問い合わせなどを利用することも重要です。
はじめて購入する場合は、わからないことも多いと思いますので、実際に店頭で製品を見ながら検討した方がいいでしょう。