天皇誕生日はいつの時代にもありますが、天皇陛下がなくなって元号が変わったのちに祝日になることもあれば、ならないこともあります。
どの時代でも天皇陛下の誕生日という意味では同じはずですが、どのような事情があるのでしょうか?
そこで、明治、大正、昭和、平成、令和の天皇誕生日と、祝日になった理由やならなかったわけなどご紹介します。
天皇誕生日はいつ?令和・平成・昭和・大正・明治
令和天皇の誕生日
現在の天皇陛下、徳仁(なるひと)天皇の誕生日は1960年2月23日です。
平成天皇の誕生日
平成天皇(明仁天皇)の誕生日は、1933年12月23日になります。
平成天皇は、長い間皇位にあり、平和と発展を象徴する存在でした。
特に災害時には多くの被災地を訪問し、被災者を励まし、支援を行う姿勢が評価されています。
昭和天皇の誕生日
昭和天皇(裕仁天皇)の誕生日は、1901年4月29日になります。
昭和天皇は1926年12月23日に即位し、1989年1月7日に崩御しました。
現在、4月29日は「昭和の日」として祝日です。
大正天皇の誕生日
大正天皇(嘉仁天皇)の誕生日は、1879年8月31日になります。
大正天皇は明治天皇の第三皇子で、1912年7月30日に即位し、1926年12月25日まで在位していました。
明治天皇の誕生日
明治天皇(睦仁天皇)の誕生日は、1852年11月3日になります。
1867年2月13日に即位し、1912年7月30日に崩御しました。
現在、11月3日は文化の日という祝日となっています。
文化の日とは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としている国民の祝日です。
天皇誕生日が祝日なのはなぜ?
昭和天皇の誕生日4月29日が祝日なのはなぜ?
4月29日はもともと昭和天皇の誕生日を祝う「天皇誕生日」として祝われていましたが、昭和天皇が崩御された後、名称が「みどりの日」に変更されました。
そして2007年に再度改称され、現在は「昭和の日」として祝われています。
昭和天皇の誕生日(4月29日)が「昭和の日」として残っているのは、昭和天皇の時代が日本の現代史において非常に重要な時期であったためです。
昭和天皇は1926年から1989年まで在位し、この時期には日本が第二次世界大戦を経験し、その後の経済復興と高度成長期を迎えました。
こうした背景から、昭和天皇の誕生日を「昭和の日」として、昭和時代を振り返り、その成果や教訓を考える日とする意義が認められたからです。
明治天皇の誕生日11月3日が祝日なのはなぜ?
明治天皇の誕生日(11月3日)が「文化の日」として祝日となっているのは、明治天皇の時代に日本が明治維新を経て近代国家としての基盤を築いたためです。
明治時代は日本の近代化が急速に進み、多くの文化的、社会的改革が行われました。
これを記念して、「文化の日」として日本の文化を振り返り、発展させる日とされています。
天皇誕生日が祝日でないのはなぜ?
大正天皇の誕生日8月31日が祝日でないのはなぜ?
大正天皇の誕生日(8月31日)は現在祝日として残っていませんが、これは大正天皇の治世が比較的短く(1912年から1926年)、昭和や明治ほどの変革期ではなかったためです。
平成天皇の誕生日12月23日が祝日でないのはなぜ?
平成天皇の誕生日(12月23日)は、天皇の退位後に新しい天皇の誕生日に変更されるため、祝日として残っていないのです。
あとがき
天皇誕生日の一覧や祝日になるかならないかなどの理由についてご紹介しました。
歴代天皇の誕生日が祝日として残るかどうかは、その時代の歴史的背景や意義によって決まることが多いようです。
確かに明治や昭和という時代はいろいろと様変わりが激しかったようにも思います。
祝日が増えると休みが多くなる方もいますので、そのような方にとっては嬉しいことだと思います。
でも、祝日になるにはそれなりの意味や理由があるので、その部分を理解しておきたいですよね。