新年に初詣で出掛ける方は多いと思いますが、神社では参拝にも作法がありますよね。
一般的には二礼二拍手一礼が有名です。
そこで
二礼二拍手一礼の意味とは?
二礼二拍手一礼のやり方は?
二礼二拍手一礼のときお賽銭や鈴やお願いのタイミングは?
このようなことをご紹介します。
二礼二拍手一礼の意味は?
二礼二拍手一礼の読み方は?
はじめに二礼二拍手一礼の読み方についてお伝えします。
にれい にはくしゅ いちれい
このように読みます。
これは礼を2回した後に拍手を2回して最後に礼を1回することになります。
もっと厳密な言い方をすると
二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)
このようにいいます。
礼と拝の違いはお辞儀の角度です。
礼の中でも拝は最敬礼にあたります。
お辞儀の角度
礼・・・30度から45度ぐらい
拝・・・90度ぐらい
二礼二拍手一礼はなぜする?
次に拝殿で参拝するときに二礼二拍手一礼をするのはなぜなのでしょう?
それは神様へのお参りの作法だからです。
それぞれの動作の意味はこのようになります。
二礼(二拝)・・・
90度の深いお辞儀を二回行う二礼は、神様に敬意と感謝を表すという意味になります。
二拍手・・・
胸の高さで二回拍手する二拍手は、神様を招くことや邪気を祓うため、また自分が素手で下心がないことを表すためともいわれています。
一礼(一拝)・・・
最後にまた90度の深いお辞儀をして神様を送ります。
拍手は必ず音を出す様にします。
音を出さない(陰手)は神道式の葬儀など不祝儀で行われるためです。
二礼二拍手一礼の例外となる神社は?
一般的な参拝の作法ではどこの神社でもこの二礼二拍手一礼になります。
しかし中には例外となる神社があります。
それが出雲大社です。
出雲大社では二礼四拍手一礼が作法になります。
他にも神社によっては特殊な拝礼作法を行っているところがあります。
お寺の場合は合掌し祈願して一礼します。
※二礼二拍手一礼はしませんので注意しましょう。
二礼二拍手一礼のやり方は?
二礼二拍手一礼のやり方についてご紹介します。
二礼二拍手一礼の順番は?
二礼二拍手一礼は文字通りの順番になり動作を詳しく説明すると下記のようになります。
1.深く二礼します(二礼)
2.胸の前で手を合わせます
3.右手を少し下にずらします
4.手を二回たたきます(二拍手)
5.右手を元に戻します
6.もう一度深く一礼します(一礼)
手を合わせたときに右手を少し下にずらすのは、神様と人がまだ一体になっていないということを表します。
手を二回打つことで神様を招き指先を揃えて祈りを込めることで初めて神様と一体となりお力を得ることができるともいわれています。
さらにこの拝礼の前後にお参りの挨拶と終わりの挨拶として会釈を行います。
これを揖(ゆう)といい、追加した一連の流れはこのようになります。
※揖(ゆう)のお辞儀の角度は神前では45度ぐらいの深揖がいいとされています。
一揖 → 二礼 → 二拍手 → 一礼 → 一揖
二礼二拍手一礼とお賽銭、鈴、お願いの順番は?
では次にこの作法の流れの中でお賽銭、鈴、お願いはいつ行えばいいのかをご説明します。
お賽銭はいつする?
まずお賽銭を賽銭箱に入れるタイミングは一揖の後になります。
拝殿に着き軽く会釈(一揖)をした後にお賽銭を入れます。
お賽銭は投げ入れたりしないでそっと入れましょう。
鈴はいつ鳴らす?
鈴を鳴らすのはお賽銭を入れた後になります。
鈴には悪霊を払う魔除けや神様をお呼びするという意味もあるようです。
お願いのタイミングは?
お願いのタイミングは二拍手の前後どちらでもいいとなっているようです。
しかし二拍手の後の方が手を合わせているので自然の流れで行うことができます。
また自分の住所や名前、日頃の感謝を伝えるようにしましょう。
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あとがき
いかがでしたでしょうか。
二礼二拍手一礼の流れをまとめると以下のようになります。
一揖 → お賽銭を入れる → 鈴を鳴らす → 二礼 → 二拍手 → お願いごとをする → 一礼 → 一揖
これで拝殿についてからの参拝作法の流れは大丈夫ですよね。
これがスマートにできるようになるとカッコイイですよ。
初詣は混雑しているかもしれませんが、新年のはじまりですからしっかりとお参りしておきましょう。